コーチの素質の見分け方

新人の子で半年、経験者に至っては3回のレッスンで適しているかどうかが分かると思います。


テニスの技術や強さ以前に人として【魅力があるか】のみが問われるのだと言うことです。


➡︎とにかく行動する人

➡︎他人に思いやりのある人

➡︎要領で指導しない人



私が初めてコーチとして働かせて頂いたのは25歳の頃、3年持たなかった一般企業。

会社自体は凄く良かったのですが、代役は誰でもいるのでは?と思ったのが退職理由。


現に今は大きな会社として有名になっています。


当時のテニスのレベルは一般スクールの中上級あるかないかのレベル。

たまたま雑誌に載っていたコーチ募集に応募➡︎採用


社会人経験があるのとテニスの王子様ブームで人員不足。

アウトドア4面の系列店で全国展開する中で1位になったことも。

研修を少し受けて1ヶ月経たないうちにレギュラーレッスンを持たせてもらいました。

今でもわすれない土曜日昼前の中級レッスン。

コーチ前が終わった地点でレッスン終了。

撃沈。。。


幸い、苦情はなかったものの本人は意気消沈。


平日クラスに関してはお客様が「0」

人気商売のテニスコーチ業。

大手が参入しない理由はお客様が人につくため、安定した莫大な利益を恒常的に得ることができないため。


新規クラスでない限りはそのクラスには前の担当者がいます。

そして、そのコーチと共にお客様はクラス変更か退会。

レッスンすら受けてもらえない状態に開始早々から陥りました。


それでも一人暮らしの僕は生活していけなくなるのを恐れ、首になりたくない一心であらゆるコーチに師事。

人気コーチはなんでお客様が集まるのだろうか?

レッスン内容なのか?

戦績なのか?

口のうまさなのか?


必死でたどり着いた答えは


【一生懸命さとオリジナリティ】


若手コーチには若手の元気良さや一生懸命さ。ベテランコーチには落ち着きと指導力の高さ。


しかし、だからと言って人気のあるコーチは誰よりも努力していましたし、レッスン中に手を抜くことは一切ありませんでした。

つまり、脳と体をフル活用していました。


多くを語らないのに人の心を惹きつける。

正にカリスマ性とはこのことだと感じました。


かくいう僕はメニューを真似たり、声を大きく出したり、お客様の求める内容を探したり、半年間、毎日アンテナを張り巡らせてあらゆる事にチャレンジしました。

最大36レッスン/週 入った事もありました。


周りの先輩に恵まれた事もあり、何とかコーチとして認めてもらえるようになりました。


「0」だったクラスも「8」とキャンセル待ちにまで増やす事ができました。


その時思ったこと、当時の支配人が面接の地点で僕の潜在的な可能性を見抜いてくれていたと言う事でした。

自分が優れていたと言うことではなく、先人の見る目は新人の僕には想像だにつかない世界を見据えてたと言う事でした。


最近、自分が同じ立場に立つようになり、ひとりのlove callを送っていたコーチと仕事をするようになりました。


彼は謙虚すぎるくらい低姿勢で、優しい指導者です。

彼が来るクラスは必ず人が集まってきます。

誰に宣伝するわけでもなく、たまたま(告知もしていない)手伝う事になったクラスにお客様が集中するのです。


今日は魔の金曜日と呼ばれた在籍のないクラスに初めてお客様が入りました。

勿論、レッスンを受けたお客様はその不思議な雰囲気に魅了されてリピーターとなります。

不思議なものだと思いますが、冒頭で伝えた3つの事項は必須なのだと思います。


同時にこれは外に向けられるものではなく内に秘めたるものだと言うこと。

決して外向きにアピールするものでない事も確かです。


内なるものを見抜ける事、なんとなく人が集まってきていても、目の前にあるのが正しい現実なのだと言う事ですね!